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2024.05.17

契印と割印について徹底解説!契約書が製本される理由について紹介

 

「契印と割印の違いは何?」

「契約書を製本する理由は何?」


上記のように、契印と割印の違いについて知らない方も多いのではないでしょうか。


また、製本されている場合とされていない場合で押印の場所や数が異なります。


この記事では、契印と割印の概要や製本している場合としていない場合の押印の場所を紹介します。


最後まで読んでいただくことで、契印と割印の違いを理解でき、契約書は製本した方が良いと気づくことができます。


ぜひ、最後までご覧ください。


契印とは

契印は、契約書が複数ページにわたる場合に、各ページを確実に連結して不正な改ざんや差し替えを防ぐために押される印鑑です。


この印鑑は、契約書のページが正当に連続していることを示す重要な役割を担っています。


具体的には、ホチキス留めされた契約書では全ページの見開き部分に、袋とじ製本された契約書では表面または裏面に契印が押されます。


この印鑑を用いることで、文書の任意の部分が抜き取られたり、書き換えられたりすることを効果的に防ぐことができます。

契印は義務?

契印は、文書の差し替えや改ざんを防ぐために行われますが、法的に義務付けられているわけではありません。


つまり、契印は任意であり、主に企業間での信頼を築くために用いられています。


契約書の形態によって、契印の位置が異なるため、押印位置を確認することが重要です。


また、契約書を製本する方法によっても契印の方法や場所が変わりますので、事前によく理解し適切に行う必要があります。

契印は認印でOK

契印に使用する印鑑の種類には決まりがありません。


そのため、実印や認印どちらも使用可能ということになります。


しかし、契約書の署名や押印に使用した印鑑、実印以外を契印に使用することが一般的です。


契印は何回も押す場合もあり、印鑑の劣化が早まるため、認印の使用をおすすめします。

割印とは

割印は、2枚以上の契約書や公文書に用いられる印鑑の一種です。


これには、複数の契約者が一枚の印鑑を分割して使用することにより、正当性や確実性を保証する役割があります。


具体的には、契約者それぞれが印鑑の一部を持ち文書に押印することで、その契約に対する合意と承認を示します。


この方法は、特に共同事業や重要な取引で採用され、各参加者の責任と権利が等しく保持されることを保証します。


割印により、契約の透明性が高まり、後のトラブルを防ぐ手助けとなります。

割印を押印する場所

割印を押印する場所は、上記の画像の部分になります。


契約書をずらして重ね、半分ずつ印影がつくように押印するのが一般的です。


割印の場合は、契約書の名義欄に押印した同じ印鑑を使用します。

割印を押印する人

割印は、契約当事者全員が行います。


3人による契約の場合、1人が割印を押していないと、契約した時から内容が変更されていないのか確認が取れません。


そのため、割印は契約者全員が行うことで、契約時と変わっていないという確認が取れるのです。

割印を忘れた場合は契約無効になるのか

割印をうっかり押し忘れた場合でも、契約無効にはなりません。


つまり、契約書に割印がなくても、契約は成立します。


しかし、割印がないため、契約したときの内容と変わっていないかの確認が取れません。


そのため、契約後に相手側が契約内容を変更した場合、トラブルになる可能性が出てきます。


このようなトラブルを避けるためには、割印は忘れずに押しておくことをおすすめします。

契印と割印の違い

契印と割印はよく同じと勘違いされていることがあります。


しかし、これらには違う役割があります。


契印は、複数のページの連続性を示すために押されるものです。


これにより、文書の抜き取りや差し替えを防止できます。


一方、割印は2枚以上の契約書の整合性が取れているまたは、関連性があることを示しています。


そのため、文書の改ざんや不正なコピーを防ぐことが可能です。

契印を押す位置

契印を押す位置について紹介します。


製本していない場合と製本している場合では、押す場所が異なります。


ぜひ参考にしてください。

製本していない場合(ホチキス留めのみ)

契約書を製本していない場合(ホチキス留めのみ)は、すべての見開きのページに押さなければなりません。


画像のように契印を押すことで、文書の抜き取りや差し替えを防止できます。





製本した場合

契約書を製本している場合は、画像のように表紙か裏表紙に契印を1ヶ所押すだけです。


製本テープと表紙をまたがるように契印を押します。


製本している場合は、文書の抜き取りや改ざんをするとなると、製本テープをはがす必要があります。


そのため、製本テープのところに契印を押しておけば、改ざんへの対策が可能になります。


また、製本をすると押印の回数を減らせるため、契約時の手間を省くためには製本をした方が良いでしょう。


次では、製本の方法について解説します。

製本方法を紹介

契約時の手間を減らすためには、製本することがおすすめです。


ここでは、製本テープを使用した製本の方法について簡単に紹介します。


  1. 契約書を紙端5mmのところでホチキス留めをする

  2. 製本テープを契約書より少し長めに切る

  3. 製本テープの3分の1を表紙側に貼る

  4. 表紙側に貼っている3分の1以外の部分を契約書のサイズに合わせてカット

  5. あとは契約書を包み込むように製本テープを貼る


テープを貼る際には、中央から紙端に向かうようにすると綺麗に貼ることができます。


誰にでも綺麗にできる製本方法について知りたい方は、以下の記事をご覧ください

誰でも綺麗に契約書の製本ができる方法をわかりやすく紹介!

契約書を製本した方が良い理由

契約書は製本しないといけないという義務はありません。


では、なぜ契約書を製本するようになったのでしょうか。


契約書を製本する理由として、契印や割印と同じく、改ざん防止があります。


理由として、製本されたものを改ざんするとなると製本テープをはがさないといけないため、書類が破損してしまうからです。


また、製本していると1部だけを抜き取ることやコピーすることができません。


そのため、契約書を製本することで、改ざんされる心配がなく安心して契約することができます。


まとめ

この記事では、契印や割印について解説しました。


契印と割印は同じものと勘違いされやすいですが、違った役割を持っています。


また、契約書の形態に応じて押す場所が異なります。


製本されていない場合には、すべての見開きのページに契印する必要があり、手間がかかります。


そのため、複数枚ある契約書の場合は、製本することがおすすめです。


株式会社アイワコピーでは、製本加工を行っています。


具体的には、観音製本や黒表紙金文字製本などさまざまなタイプに対応しています。


黒表紙金文字製本は、契約書や卒論などで多数ご利用いただいています。


製本に関することでお困りの方は、株式会社アイワコピーまでご相談ください。


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